てとば美術館では、今田莉野生 個展「Between」を2025年12月24日(水) 〜 2026年1月31日(土)に開催いたします。
本展「Between」では、アーティスト・今田莉野生が近年の制作で意識している、言葉と言葉のあいだ、人と人のあいだ、そして空間とのあいだに生まれる関係性をテーマとしています。また、今回のレジデンス期間を経て、金沢での制作期間をはさみ、2027年に予定している個展へとつながる“前後のあいだ”という意味も重ね合わせています。
五島をまだ知らない段階での作品と思索、そして実際に五島を訪れた後に生まれていくであろう変化。その境目に立ち現れる感覚をすくい取るように構成された展示です。
本展を通して、これから五島で紡がれていく制作の気配や、静かに移ろう「間(あいだ)」の感覚を感じていただけましたら幸いです。
◼展示情報
展覧会名:今田莉野生「Between」
会期:2025年12月24日(水) 〜 2026年1月31日(土)
会場:てとば美術館(長崎県五島市富江町富江335-1)
開館時間:10:00~17:00(最終入館 16:30)
休館日:火曜・水曜(その他休館日あり)
入館料:大人1,000円 / 高校生以下・島民500円
主催:合同会社 te to ba
Instagram:@tetoba_museum
※12/24~1/4は作家が在廊いたします。
◼今田莉野生 / Rinoi Imada @rin_rinoi
ガラス造形作家。言語に基づくアイデンティティや感情の刹那を掬い上げることを主題に、ガラスを素材としてだけでなく、思考の道具やうつわとしても位置づけ、多角的な制作を行う。2021年、ニューヨーク州ロチェスター工科大学(RIT)にて修士号を取得。ノースカロライナ州 Penland School of Craft、ベルギー・ロンメルの GlazenHuis 美術館など、国内外で賞やアーティスト・イン・レジデンスの機会を得る。2024年より金沢卯辰山工芸工房に所属。言葉や思考の痕跡を可視化するシリーズを展開しながら、ホテル、アートフェア、地方美術館などでの展示の幅を広げている。
◼アーティストステートメント
私は、言葉にし難い人々の日常の体験を、ガラスを通して言語化し、視覚化することを試みている。成人して間もない頃に滞在したアメリカで、言語を切り替えるうちに「正しい言葉」を選ぼうとする意識が強まり、自身のアイデンティティの輪郭に微かな乱れを感じた。この体験が、目に見えないものを見ようとする私の制作の原点となった。
ガラスが持つ、かたちを保ちながらも常に光を通す性質は、曖昧で揺らぎのある感覚をすくい上げ、他者に伝えるための媒体としてふさわしいと感じている。
私は、私たちがほとんど気づかないような繊細な変化や無意識の気配に惹かれ、それらをすくい取る「うつわ」としてガラスを扱い、制作においては、ガラスの物理的・象徴的な特性と、日常に潜む小さな気づきを結びつけている。
